スゥエーデン〜リンネ博士を訪ねて〜
- 玲子 福谷
- 8月17日
- 読了時間: 3分

リンネ博物館とリンネガーデン
(The Linnaeus Museum and The Linnaeus Garden)
スゥエーデンのウプサラという街にある、植物学者リンネ博士を訪ねるツアーに行ってきました。
リンネ博士は1735年「SYSTEMA NATURA」(自然体系)という自然界を植物は24綱に動物界は6綱に鉱物は3綱に分類し、そこからさらに目、属と分類されるという体系を作った方です。
そして私たちが日頃植物を見た時、日本語表記されたり英語表記されたりしているものを「学名」というので見分けをする、この「学名」を作ったのもリンネ博士です。
「二元命名法」
ウプサラという街はスゥエーデンの首都ストックホルムから2時間ほど車でかかります。
ウプサラはスゥエーデン王室との関わりの深いウプサラ大聖堂という荘厳な教会があり、落ち着いた街でした。

リンネ博士はこのウプサラ大学で教鞭をとり、この地に植物園をつくりました。
まず、リンネ博士の暮らしたリンネ庭園とリンネ博物館を訪問しました。
上の肖像画は左がリンネ博士、右は奥様です。
リンネ博士の肖像画はどんな肖像画にも、いつもリンネ草というとてもかわいい草花を手に持っているのが特徴です。(日本の牧野富太郎さんのバイカオウレンみたいだ)


当時のリンネ博士の植物園、今でもこのように庭園は管理されていました。
庭園はバロック様式で最大3千から4千の植物が育てられていて、リンネ博士は「園芸の成功は植物の自然環境に関する知識に基づいている」と強調されていだそうです。
植物には全ての種に、その用途、生息地、文化、生物学的特徴が記されていたそうです。
向かって左が多年草植物区で、リンネ博士の24綱に従って植物が植えられています。
向かって右手は一年草植物と二年草植物が植えられています。
そして一番奥がその当時から温室が作れてていて、柑橘系の植物を育てられていたそうです。今はそれらの植物は見られませんでした。

この前のスペースで夏の間は温室の中の植物は出して陽に当てていたそうです。



博物館はリンネ博士が1743年から1778年まで館長を務めていた時の公邸でした。
リンネ博士は植物学者であり、医師でもありました。彼は1757年に貴族の称号を与えられていて、その時の賞状やメダルも展示されていました。
そして博士が愛したリンネ草(Linnaea borealis)の絵付けをされた陶器(カップやお皿)の展示もされていました。

博士はフィンランドの国立公園なども調査していたので、今でもこのリンネ草は国立公園で見ることができます。


植物採取をして保管していたキャビネット
残念なことに、リンネ博士の膨大な資料や植物採集したものは奥様がイギリスに売り渡されたため、イギリスにリンネ財団がありそこで保管されているようです。

自然体系「SYSTEMA NATRRE」

次は博士が夏の間過ごしたというLinnes Hammarbyへ
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