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愛あふれる「うど」独活小屋訪問


株主に参加させてもらって3年、念願の独活小屋を訪問させていただくことができました。

中井さんご夫妻、大介さんと優紀さん。

優紀さんのSNSは欠かさず見させてもらっていましたが、リアルにお会いするのは2回目しかも1回目は道でご挨拶程度。

でも、お人柄や考えをなんとなくメールのやり取りで感じていたので、勘に狂いはありませんでした。

独活栽培をどれくらい真剣に考えておられるか、まず株わけのところから説明していただきました。


この茶色の芽の部分が来年の独活が育っていくところ。この株自体が今年は菌にやられていて、今年はウドの収穫が七割減。💦試行錯誤、専門家の方に色々聞かれて、来年は解決策が見えてきているそうです。

江戸時代に確立した促成栽培の元祖。干し草を発酵させることで温度を上げて、成長を早める方法。その干し草も、春・夏・秋・冬と収穫する時期を区別して保存。


この干し草の季節の区別が、温度管理に非常に関係していくお話。まるで中医学の陰陽の組み合わせのよう。

「春の草は温度を上げるので、一番温度が下がりやすくなる独活小屋の端の方に多めにいれます。真ん中になればなるほど、熱がこもりやすいので、夏、秋の草を多めに入れます。」優紀さん談。

干し草が季節で役割を持つことを、江戸の人は何で分かったんだろう?もしかしたら、現代人の方が、季節や気候の変化に鈍感になってそういうことを気づけなくなったんだろうか?

大介さんはあまり多くを語る方ではないので、呟かれる一言がとても心に刺さります。

「現代人は進化しているようでもしかしたら後退しているのかもな。」


室の中にはこんな美しい、幻想的な光景が。💗

真っ白な独活が、力強く折り重なった草の厚みを押し上げて成長している姿。(草の重みは2〜3キロはある)

この力強い成長がなければ、今年の収穫はないということ。少しずつ成長して室を押し上げていく姿を我が子の成長のように見守る中井さんご夫妻、今回はこの室の中であえて次の栽培方法を探るため、雑草と共に共生させて、菌の多様性を持たせて病気に強い独活の開発に挑戦されていました。


今回、雑草と共生させることで土中の菌が多様になり、病気を防ぐことができる独活が成長してくれたという、嬉しい発見もあったそうです。

自分と違うものと共生するということは、人間社会においても同じことが言えるなと感じました。自分の居心地がいい、というだけで狭い考えの中でいると周りが見えなくなり他の考えや意見を受け入れなくなる。

江戸時代からの伝統的な栽培方法を守ることで、今回の戦争の影響で様々なエネルギーの値段の高騰、化学肥料の高騰の影響を受けないですみました。

農家さんの生の声を聞くことで、私たち消費者は生かされていることを肌で感じることができます。

そして何よりこの独活の美味しさ、香りのゆたかさ。

多くの料理人の心を捉え、待ち望まれ、美味しいお料理に変化していく。


私は、中井さんご夫婦のご苦労のほんの一部を見せて頂いただけです。もっとたくさんの方にこういう地道な農業を続け、伝統を守り、美味しいものを消費者に届ける努力をされている方がいることを知ってほしいと思います。


中井さんの裏山で見つけた蕗の薹。春の足音があちこちに見られ、鳥の囀りと竹の擦れ合う音に贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

こういう自然の中で過ごすことは、今は贅沢な時間と感じる現代人は多いのではないでしょうか?

この三島うどの活動はまだまだ9年目、賛同いただける方を募っています。

ご興味を持って応援したなぁという方は是非中井さんに連絡してあげてくださいね

090-6900-6968

https://agri.mynavi/2019_02_16_60381/



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