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執筆者の写真玲子 福谷

学びからの学び



上海中医薬大学で薬膳管理指導士の講座で学んでもう7年経ちました。ここで学ばせていただいた中医学、赤堀先生のとても分かりやすいお話、ここから私の本当の意味での中医学への探求が始まったと言っても過言ではありません。

そのお世話になった上海中医薬大学からご案内をいただき、12、13日と基礎をあらためて受講する機会を得ることができました。



今は僭越ながら受講生の方に中医学のお話しをさせていただく立場になりましたが、先生方々お話される内容は、初めて学んだ時とは違って伝える立場に立って聞くと「なるほど、そのようにこれを解釈してお伝えするんだ」「この部分は伝えきれてなかったな」とか勉強させていただくことが多々ありました。

冒頭の画像は顔の血管だけを特殊に取り出したもの。顔にどれだけ多くの血管が集まっているのか、今の科学では解明できますが、3000年も前から顔と心のつながりを解明し、顔からその人の精神状態や心の動き、心拍、鼓動、情緒などを読み取り診療をしていたというのは驚きしかありません。

中医学の根本は、「人間は自然の一部であり、宇宙自然界と密接に繋がり合っている。その中には病気や生きることすべてが含まれる。人間は自然の”めぐみ”により生かされている。」

今のコロナも中医学的には、自然の一部であり、人間が右往左往してもどうにもならないことで、対処するには人間自身の身体を自然に逆らうことなく自然体でいることを無理なく整えて初めて、共存の道が生まれていくと解釈するのだと思います。


不足していればそれを補う、過剰であればそれを排出する。言うは簡単なんですが、自分自身が自分を分かっていないと誤ったことをすることになる。

自然体というのはそれぞれの価値観で違いが出る、ならばそれぞれ一人一人顔も性格も環境も違う訳なので、これという正解はないということになります。


中医学にエビデンスがないのは、個々に処方することやアドバイスすることが違うので、そもそも数値化することが難しいんですね。


あらためて、原点を見せていただいて再認識させていただきました。

推掌の技術も奥深く、今日は導入部分だけでしたがとてもわかりやすく丁寧にご指導くださって、とても参考になりました。

学びを学ぶという貴重な二日間でした。

そして、7年前に一緒に学んだ田中敦子さんと久しぶりに再会し、帰りにそれぞれの学びからの意見交換を楽しくさせていただきました。

デンマークやフランス、イタリアなどヨーロッパの生活や考え、日本ではやはり考えられない習慣がありお互い現地で見たり聞いたりしたことは、生きた話しなので、次回また続きを今日参加できなかった方を交えて食事会をしようと約束してお別れしました。



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