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執筆者の写真玲子 福谷

みかんの食べ比べ


みなさん、みかんの産地の食べ比べをされたことありますか?

私は薬膳の講座では時々このように食べ比べをする事があります。

なぜか?それは、野菜や果物は育った環境や品種によって味が異なるからです。もちろんその時に気候によっても全然違いが出てきます。

当然、栄養価も変わってきますね。甘味、酸味、苦味、塩味、など本当に同じような顔をしていても食べてびっくり!する事が多々あります。


今回は、福井県敦賀の東浦みかん 和歌山県の下津の温州みかん 愛媛県今治の温州みかんを食べ比べてみまし。

講座に来られている生徒さん達と最初は皮の香りを嗅ぎ比べて、そのあと果実の部分を食べ比べしてみました。


本当に驚きなんですが、全然違う!!

育った環境が違うだけでこんなに差が出るんですねって皆さん声を揃えておっしゃいました。

日本海側の厳しい季節風や寒さに耐えた東浦みかんは、皮の香りが芳醇でこの中でもダントツに香っていました。

実の甘さは、和歌山と愛媛が二分しました。

そしてもう一つわかったことは、ご自身が慣れ親しんだみかんの味が一番心地よく感じたことです。

人はおそらく自分がずっと食べてきたものは、安全、安心と感じるのではないか、私の住んでいる大阪は和歌山から来るみかんが一番市場に出回っていて、慣れ親しんでいるので関西在住の方はこの和歌山の味に慣れ親しんでおれると思います。

私は実家の両親の里が愛媛なので、小さい頃から愛媛のみかんの味に慣れ親しんでいるため、愛媛のみかんを美味しいと感じました。

もちろん、みかんも個体差があるのでこの比較が一概にそうだとは言えませんが、敦賀の友人は東浦みかんが一番美味しいと感じていると思います。


みかんの顔は同じなのに、食べる人によって感じ方が違う、当たり前のことですが近頃はその感覚は少し重んじられず、科学的な情報や、栄養価、栽培方法など頭で考えながら食べることに重きを置かれているような気がしてなりません。


甘いみかんが美味しいと感じる人、酸っぱさと甘さのバランスをいいと感じる人、そしてこの食べ比べで薬剤師さんの方がおっしゃったのですが、「東浦みかんは糖度が他に比べて低いと思うので、糖質制限のかかった人などはこのみかんなら少し食べてもいいかもしれませんね、」と。。


これらはあくまでも私見です。でも色々考えながらみかんというのを楽しむのも今の季節だからだと思います。

もし皆さんもご自身の地域以外のみかんを口にされる事があれば、比べてみてくださいね。きっと静岡のみかんでも違いがあると思います。


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